*今週、オランダのハーグで第3回核安全保障サミットが開催され、グエン・タン・ズン首相率いる高級代表団はサミットの諸活動に積極的に参加しました。サミットの総会で行われたズン首相の演説は高く評価され、深い印象を与えました。ベトナムは責任感のある加盟国として、主体的かつ積極的に核物質の防護と安全保障に貢献すると訴えました。ズン首相は「2010年に、始まった核安全保障サミットは核安全保障に向けての国際社会の協力と努力を強化してきた」と強調するとともに、「IAEA=国際原子力機関が主催する核安全保障に関する国際閣僚級会議と2016年の第4回サミットを支持する」と述べました。
これに先立ち、ズン首相は中国国家主席や、アメリカ大統領、日本首相、韓国大統領、国連事務総長、ニュージーランド首相、カザフスタン大統領、パキスタン首相、チェコ副大統領、ロシア外相などと個別会見を行いました。特に、ズン首相は今回の核安全保障サミットへの出席を機に主催国オランダのルッテ首相と会談しました。会談で、ズン首相は「ベトナムは常にオランダとの友好協力関係の強化を重視し、この関係をベトナムと欧州諸国との関係の手本と見なしている」と強調しました。また、両首相は各レベルの訪問団の交換を維持し、気候変動への対応と水管理、農業、エネルギーと石油ガス、港湾、後方サービスなどの5分野で協力を優先的に進めることで一致しました。
*今週、ハノイでベトナムとEU=欧州連合との合意を実現して、ベトナムとEUの第3回次官級政治対話が開催されました。対話で、双方は政治、外交、経済、貿易、投資、司法、国防・安全保障、農業などの分野における協力関係の強化措置について話し合い、ASEAN・EU協力、ASEM枠内のベトナムとEUとの協力、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海問題など、地域と国際問題についても協議しました。両者は今後も、高級代表団の交換を継続すること、来る10月、イタリアで予定されている第10回ASEMアジア欧州会議前まで、ベトナムとEUの自由貿易協定の交渉を終結させることで合意に達しました。
*今週、グェン・タン・ズン首相はキューバ公式訪問を行いました。訪問期間中、ズン首相はラウル・カストロ・ルス国家評議会議長兼閣僚評議会議長と会談を行ない、両国間の全面的協力関係の強化へ向けた具体的な措置と方向について討議しました。ラウル・カストロ・ルス氏はベトナムのドイモイ刷新事業の多大な成果を高く評価すると共に、キューバの党と国家、国民はズン首相によるキューバ公式訪問を歓迎していると明らかにしました。続いて、ズン首相とラウル・カストロ・ルス氏は両国政府による経済中期議事プログラム及び、医療分野の協力合意書の調印式に立ち会いました。これに先立つ27日、ズン首相率いるベトナム代表団はピナール・デル・リオ州にあるクバンカン農場でのベトナムとキューバの連携によるコメ生産プロジェクトを視察しました。ズン首相は、キューバでコメ生産発展プロジェクトにおける両国の専門家の努力を高く評価した際、「ベトナムは引き続きキューバの農業発展を補助してゆく」と強調しました。
*今週、ハノイで、ベトナム外務省は、VASS=ベトナム社会科学アカデミーや、UNDP=国連開発計画の協力を得て、「持続的かつ包含的経済成長のための改革・世界の経験とベトナムの教訓」と題する科学シンポジウムを開催しました。席上、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は「現在の世界的経済危機は持続可能な発展に関する様々な教訓を残している」とした上で、ベトナムのドイモイ刷新事業に触れ、次のように語りました。
(テープ)
「この30年間、ベトナムはドイモイ事業を行い、多大な成果を収めてきました。経済的目標の他、ベトナムは社会発展事業を重視し、国民が経済社会発展事業に参加するように有利な条件を作り出しています。UNDPによりますと、ベトナム人間開発事業で大きな成果を収めてきました」
*今週、ホーチミン共産青年同盟創立83年を記念する様々な活動が行われました。首都ハノイの軍管区司令部で、ベトナム人民軍政治総局は「2013年の代表的な若手兵士」を表彰する式典を行いました。また、中部ダナン市のフアン・チュ・チン高校で、同市の共産青年同盟委員会は同盟創立83周年を記念し、ボランティア運動を開始する式典を行いました。他方、南部バクリエウ省の共産青年同盟委員会は各世代の同盟幹部による懇親会を行いました。中部ダナン市の内務局と共産青年同盟委員会は共同で「3月の対話・経済社会発展における青年の役割」と題するフォーラムを開催しました。